【Word:微妙に揃わない数字を揃える】数字と日本語間の間隔自動調整をOFFにする

【Word:微妙に揃わない数字を揃える】数字と日本語間の間隔自動調整をOFFにする

文章中の数値の位置を揃えたいのに、スペースを入れても少しずれてしまう。スペースのサイズを微調整して桁の位置を合わせるしかないの?

これってフォントのMSとMSPの問題だけじゃないの?

スペースで調整するとフォントサイズの変更時にズレていまいますので、設定の変更をしましょう。ほぼ間違いなくワードの設定の影響です。フォントの問題の可能性もありますね。


このような悩みの方向けの記事です。この問題は設定を1箇所変更することで解決することができます。

状態の整理

まずはどのような状態かを整理していきます。整理する必要がない場合は、解決方法まで飛ばしてもらって構いません。

以下は、桁数が違う数値が文字の中に記載されています。

早速、「円」の位置で合わせるためにスペースを入れていきたいと思います。

しかし、半角スペースを入れて調整をしようとしても、「円」の位置が合いません。これが今回の問題です。

この原因として、選択しているフォントがMSPゴシックやMSP明朝であることも考えられますが、今回はMS明朝を選択していますがこのような問題が出ます。(MSフォントとMSPフォントの違いについては改めて説明したいと思います。)

解決方法

この状態が起きてしまう原因ですが、Word(正確にはMicrosoft)によって文章の見やすさを考慮して設定されているのです。

Wordの設定で、予め日本語と数値の間に自動調整がなされ若干の間隔が入ります。それにより読みやすく、見た目の良い文章になります。文章中でしたらその方が良いですが、今回のような場合には残念ながら邪魔になってしまっているということです。

では、早速この数値と文字間の設定を解除する方法を説明していきます。

日本語と数値間の自動間隔設定を解除する

まずは日本語と数値間の自動間隔設定を解除したい文字の部分を範囲選択します。※この選択を忘れると以降の設定ができませんので忘れずに選択してください

「ホーム」タブ>「段落の詳細」を開きます。

「段落詳細」を開いたら「体裁」タブを選択します

デフォルトでチェックが入っている「日本語と数字の間隔を自動調整する」のチェックを外します。

最後に「OK」を選択して、設定完了です。

日本語と数値間の自動スペース設定が解除されたことで、先ほどまでスペースを入れても合わなかった文字の位置が合いました。

今回の問題は、日本語と数値間の自動間隔が入っていたことによる、文字のズレでした。

今回の例で言うと「合計」と「1,000,〜」の間に見えない間隔が入っていたということです。

一行目はその間に見えないスペースがあるのに対し、二行目は「合計」と「1,000円〜」の間にスペースがあったため自動間隔が入らず、結果として一行目と二行目にわずかなズレが生じてしまったということですね。

私もWordの使いはじめはスペースのサイズを変更して無理やり位置を合わせたりしたこともありました。ですがそれでは手間もかかりますし、フォントサイズの変更などに柔軟に対応できなく、文章になってしまいます。何よりせっかくの設定の変更画面があるのにそれを使用せずに力技で直すのは綺麗じゃないですよね。

是非今回紹介した内容を活用して下さい。

フォントの違い、知っていますか?

Windows上のアプリケーションでフォント指定をする場合、「MS ゴシック」と「MS P ゴシック」、「MS 明朝」と「MS P 明朝」のように名前が似ているフォントがあります。
ここでは、「MS ゴシック」と「MS P ゴシック」を例に、それらのフォントの違いについて説明します。

最後に

ワードは、文章作成ソフトなので使い方を覚えなくてもだましだまし使うことができます。しかし、ここで改めて基本やテクニックをしっかりと覚えて使用する方が、今後何倍も効率的にワードを使いこなすことができるのではないでしょうか?

この記事が学び直すきっかけづくりに慣れば幸いです。

以下には、スキルレベル別にお勧めの参考書を1冊づつ紹介しておきます。操作方法に困った時や、今まで以上にWordのスキルアップを目指したいときには自分に合った一冊を手元に置いておくことを推奨します。

参考書の正しい活用方法
参考書の内容を全て覚えろというわけではありません。すぐにそれは難しいと思います。
私が考える参考書の正しい使い方ですが、まずは参考書一冊を一通り目を通しておいて、どのような内容があるのかだけをなんとなく知っておきます。
そうすると、便利な使い方をしたいときや問題が起きたときに「やり方は忘れたけど、ああいう便利な使い方あったな」とか「操作方法はわからないけど、あんな解決方法あったな」とかいう状態になるはずです。
で、そのときに参考書を開いて操作方法を確かめればいいんです。そういった機会が数回あればその操作方法を覚えられるはずです。やはり実際に必要なときにならないと覚えられないですからね。
話せば深く、長くなってしまうので今回はこの程度で終わりますが、こういった新しいアプリケーションを使いこなす上で大切な考え方とかもそうですが、講師として人に伝える上で大切にしていることや、考え方として参考にしている書籍などについてもいづれ記事にしていきたいですね。自分自身もそうですが、考え方一つで、仕事への取り組み方や、学業への取り組み方は変わります。

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