伝え方だけで結果が変わる 5分でわかる「伝え方が9割」

誰もがすぐに真似できる「伝え方の技術」をまとめた、佐々木圭一氏のベストセラー『伝え方が9割』。2013年の発売以来、右肩上がりで売れ続け、後に発売された、『伝え方が9割②』や『まんがでわかる伝え方が9割』『まんがでわかる伝え方が9割 強いコトバ』と併せてシリーズ144万部を突破しています。
そしてこのほど、『伝え方が9割』単独で100万部を突破しました。
今回は書籍「伝え方が9割」(佐々木圭一 著)を要約して紹介します。
「申しわけない気持ちを伝えながら物事を頼んでいるのに嫌がられる」「事実を伝えたのになぜか上司に嫌がられる」そう言った、人へ物事を伝えることで悩んでいる方達にとって参考なる記事です。
人への伝え方で悩んでいる人が「正しい人への伝え方」を知ることで、より良い人生を歩むための「気付き」になればと思います。
もし「この記事内容が自分に合う!」「この本がより良い人生を歩む上でのトリガーになるかもしれない」と思った方は、書籍を読んで確実に自分のものにしましょう。たった数時間の読書で、たった1,500円でこれからの一生が変わるかもしれません。必読です。
前置きはいいので正しい伝え方を知りたいという方は、 2. 伝え方のテクニック から読んでもらって構いません。
なぜ伝え方が大切なのか?
例:納期を延長してもらう
「製品の納期を遅くしてもらう」ということを頼む場合、相手が「Yes」と言ってくれる可能性が高いのはAさんとBさんのどちらでしょうか?
Aさん「納期に間に合いそうにないので延長してください」
Bさん「クオリティを上げたいので、ちょっとだけ納期を伸ばすことできますか」
Aさんの場合、相手はどう思うでしょうか?「こいつは納期も守れないのか」「信用できない」と悪い印象のみが相手に伝わってしまいYESと言われる確率が低くなってしまいます。最悪、もう仕事を頼まれなくなってしまいます。
Bさんの場合はどうでしょうか?「もしかしたらより良いものができるかもしれない」と納期を伸ばすことで相手側にとってもWINになる可能性が出てきます。
仕事を任せている側としても、Bさんに対しては「納期を少しくらい伸ばしてもいいかな」と思いそうですよね?BさんはAさんよりもYESといってもらえる確率が高いことは明白です。
では、ここで自分に当てはめてみましょう。もしかしたらこの記事に興味を持ったおおくの方は実直正直にAさんのように答えてしまっているのではないでしょうか?
Bさんのように、Yesを引き出す確率を上げることが成功を積み重さねるための必須事項となります。仕事がうまく行くのですから勿論これはあなたの「評価」につながり、より良い方向に人生が変わるということです。
逆もまた然りで、今のままAさんのようなの伝え方を続けると、相手からの信頼を失う機会が多くなり、成功する確率が低いままです。
伝え方のテクニック
さて、伝え方が大切なのはわかりましたが、ではどうやって伝えたらいいのか?実はたった3つのpointを実践するだけです。
- 頭の中をそのまま言葉にしない
- 相手の頭の中を想像する
- 相手のメリットと一致するお願いを作る
例:デートのお誘い
ここでもわかりやすいように例を見ていきましょう。
あなたは好きな子をデートに誘いたいです。その彼女はとても美人で性格もよく、なによりイタリア料理が大好きです。なんと言ってデートに誘えば良いでしょう?
×「デートにいきましょう」
イケメンならまだしもフツメンは確率は高くないですね。では、実際に3つのpointを踏まえたうえで考えていきましょう。
1.頭の中をそのまま言葉にしない
「あなたとデートに行きたい」ということを直接的に伝えません
2.相手の頭の中を想像する
相手はイタリアンが好きです
3.相手のメリットと一致するお願いを作る
自分「デートをしたい」+彼女「イタリアンが好き」から、自分と相手のメリットが一致するお願いを作る
結果以下のような誘い方を考えました。
○「めちゃくちゃイタリアンが美味しいところがあるんだけど、行かない?」
どうでしょう?お近づきになって自分をアピールする機会の出来上がりです。
頭の中ではこういった伝え方が必要だとはなんとなくわかっているけど、なんか計算高い人がやっているような、口から出まかせを言っているようなナンパな感じで気が引けるんだけど?
この伝え方は決して悪いことではありません。自分のメリットのみを伝えていたことを、相手のメリットを伝える形に変えているだけです。
相手が気づけないメリットをこちらが伝えてあげるということです。
これは何も恋愛に限った話ではなく、生活、仕事全てで大切なスキルです。特に仕事ではメリットデメリットが明確でないと商談や交渉はうまく進みません。
相手からYESを引き出す方法
書籍にはYESを引き出す切り口が7つ紹介されていますが、今回は特に2つ紹介します。この方法を用いることでよりYESを引き出すことができる可能性が高くなります。
1.嫌いなこと回避
これは、相手が嫌いなこと、回避したいことを言ってこちらのお願いをYESと言ってもらう手法です。
例:芝生に入って欲しくないことを伝える
×「芝生に入らないでください」
自分の頭の中の言葉を口に出しているだけなので、相手には伝わりにくいです。
○「こちらの芝生に入ると農薬のにおいがつきます」
直接的に「入って欲しくない」とはいません。相手の嫌なことを伝えることで、YESと思ってもらえます。
2.選択の自由
これは気軽に選ばせてあげてYESを引き出す方法です。
人はもともと決断が苦手なんです。なので決断のストレスを減らしてあげるために、こちらで選択肢を用意してあげる方法です。
例:デートのお誘い
○「美味しいイタリアンの店があるんだけど行かない?」
◎「めっちゃ美味しいパスタ屋か石窯で焼いたピザ屋どっちがすき?好きな方に行こうよ」
「相手の好きなもの」+「選択の自由」のミックスです。デートに行かないと言う選択肢がなくなっていることもYESと言わせる確率を上げるポイントの一つです。
例:商談のアポ
×「商談してくれませんか」
◎「もし商談するなら○日と△日どっちが都合いいですか?」
商談しない選択をなくす
まとめ
読んでいて「確かにそうだよね」と思うことが多いです。だから読む必要がないというわけではなく、私たちがなんとなく思っていた人への伝え方は改めて明確に読者に示してくれる内容といったところでしょうか。その分とても読みやすい内容になっています。人によると思いますが、私は学ぶ部分もありました。人となぜかうまくいかない気がする。そういった方は読んで今一度自分の伝え方を見直してみるのはいかがでしょうか。
漫画版も発売されています。「活字のみはちょっと…。」という方はこちらを是非。こちらも拝読しましたが、主人公が仕事での失敗を通して、伝え方を学んでいきます。とてもわかりやすいです。
続編が発売されています。
サプライズ法、ギャップ法、赤裸裸法、リピート法、クライマックス法、ナンバー法、合体法、頂上法など、「強いコトバ」をつくる8つの技術を掲載、具体的な伝え方の例を示し、すぐに活用できる技術を紹介しています。
もともとこの書籍は「伝え方」と「強い言葉の作り方」が紹介されています。後者はプレゼンなどで活用できるものです。ですが私は人と話すとき、人にお願いをするときに必須となるテクニックなので前者のみに興味がありますので、今回は前者の方にのみスポットを当てて紹介しました。
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